研究活動

2021年10月21日(木)総合4年「命は一つ 参加の仕方は無限大」

 本実践は、実世界の課題やプロジェクトに取り組むTransアプローチです。総合を軸に、防災や行事、そして各教科とのつながりを意識したカリキュラムで構成しました。これまで総合は、どのような教科の力を活用しているのか見取ることが難しい部分がありました。そこで、本実践では、各教科の知識・技能の活用として、どの教科の力を活用して課題に迫るかを、子供自身が自己選択・決定することができるようにプロセスを計画しました。実践の概要について、ご紹介します。なお、本年度の研究発表会(オンデマンド形式)では、さらに分かりやすく15分程度にまとめた動画を公開します。ぜひ、お申込み検討の程、よろしくお願いします。

実践の概要について

 本単元は、本校独自の行事「防災宿泊訓練」に自分はどのように関わることができるかを考え、実行していこうとするプロジェクトです。学年総合として取り組んだ本実践は、計画や進度を、教師も子供自身も把握することができるようにICT(chromeブックや学年103人ロイロ)を活用する場面を設定しました。

  

  

国語科は赤色,社会科はオレンジなどと可視化することで,全体的割合を俯瞰的に捉え,自分が活躍できるところを調整する姿が見られました。

 考えたことを成果物に表現している場面です。自分たちの進行状況をチーム内で確認することができるシステムを構築することで、授業時間としては2時間という短い時間で設定することができました。

       

【社会科】ハザードマップ作製  【理科】ろ過装置の実験   【図工】参加者へのプレゼント作り 【図工】段ボールスリッパ体験  

        

【社会】防災ニュースづくり   【体育保健】ケガの予防動画   【音楽】防災ミュージック   【図工】ランタンづくり

 防災宿泊訓練前日、自分たちの活動を振り返るためのアンケートを作成し、防災宿泊訓練への取り組みや成果を分析する場面として設定しました。その結果、実際に防災宿泊訓練に参加した児童、保護者、計337名分のアンケートを回収することができました。子供たちは自分たちの取り組みへの評価に対し、達成感を味わうと共に、その課題についても改善点を話し合い、来年度の実施に向けて、真摯に向き合う姿が見られました。

  

 授業後の討議会

 授業後の討議会では、単元を通して教科の力を活用する姿が見られていたか、授業者が自らが設定した概念を育成することができたかどうかが議論の中心となりました。成果と課題については、さらに検証を行い、動画の中でご紹介させて頂きたいと思います。たくさんのお申込みお待ちしております。令和3年度研究発表会 オンデマンド開催のお知らせ

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