保護者専用

登校練習期間を終えて

 10日間の登校練習期間が終わりました。特に、今週は、お子様のご挨拶が、1週目と比較すると、ぐんとしっかりしてきました。(ただし、いざ、1人になると、恥ずかしかったり、心配になったりしてできなくなることもありますので、引き続きご指導よろしくお願いします。)

 さて、登校してから、すぐに、手指消毒を行ってもらうのですが、専用台が、1年生の身長には少し高くなっています。そのため、はじめは、お顔に少しかかってしまった子もいます。

 でも・・・さすがだな、と思った光景があります。

 それは、次に登校してきたときに、「前からすると、かかってしまうから、横から手を出したらいいよ。」とお声がけされていた保護者の方。また、「これさ、横からでも出るよ。」と自分で気づいていた子。このような姿を見て、「まだ入学前なのに、附天っ子にちゃんとなっているんだなぁ」と本当に感心しました。

 これらの発言には、そこに在る環境に対して、その環境に応じて自らの行動を変えることができる柔軟な思考が現れています。これは、単に「読み・書き・算」の勉強ができるだけでなく、これからの時代を生きていく子どもたちにとって、必要不可欠な力だと思っています。

 低い机の上にアルコールを置いておくと、ランドセルなどが当たり、アルコールボトルが子どもたちの足に落ちてきてしまう危険性があります。(子どもだと、小指の骨折をすることは珍しくありません)また、手が届くように「ふみ台」のような物を置くと、子どもが、その台から落ちてしまう危険性もあります。

 そこで今回、ボトルが固定できる、自動アルコールディスペンサーの専用台を購入ました。

 ただし、1つのデメリットが、小学生には少し高すぎること、でした。(一般的には、商業施設に置かれている物ですので、仕方ありません。)

 でも、一方で、「どうしたらいいか」を考えることができるのが、附天小の子ども(保護者)だと、思っています。

 本校の多くの子どもたちは、公立小学校とは違い、電車・バスで通学しています。その途中には、きっと、「小学生には、ちょっと困る」環境があるはずで、それでも、ちゃんと、その環境に対して、個に応じた解決策を見出すことができなければ、1人で登校することは難しいでしょう。その時々で「どうしたらいいか」を考えることができなければ、安全に登校することはできません。

 また、そのような柔軟な(機転のきく)発想を育てることの必要性を理解し、声かけしたり、見守ったり、時には失敗したことを一緒に見直したりしてくださる方が、本校を志望されていると思います。

 私たち大人が、子どもたちにとって安心・安全な環境をつくることは大切です。でも、子ども自らも安心・安全な環境・状況をつくりだすことができるような力を身につけてほしいとも思っています。「(大人から)守られる」だけでなく、「(自分でも)守ることができる」子どもにならなければ、なりません。

 入学前に改めて通学路を、ご確認下さい。そして、その通学経路の環境や、通学時間帯の状況を見直し、そこに対して、「自分が何ができるのか」を一度お考え下さい。

 登下校の安全を守ることは、何より今、最優先すべきことだと思っています。入学まで、あと1週間、登下校の安全面でのご指導については、各ご家庭で、しっかり行って下さいますようお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

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