研究活動

2020年10月1日(木) 国語4年「ごんぎつね」

 本単元では,教科横断的な視点として図画工作科と関連させ,「色彩」に着目して計画を立てました。

 第2時で,ごんと兵十の最初の出会いの挿絵を見て,「どの色がふさわしいと思うかな?」と問うと,教科書記載(緑色)のものや黄緑のものが多く選ばれました。理由としては,「ごんが楽しそうにしてるから。」「やっっと,いたずらできるっていうごんの気持ちが表れてる!」という声が挙がり,淡い橙色,モノクロ,藍色は少数でした。いずれも,ごんがしているいたずらを手がかりに考えているようでした。

 本時では,色彩に着目して物語を読解した後に,「挿絵を選び直すと,どれを選ぶ?」と問うことで,自らの読みの変容や,物語全体を包括するイメージに気づかせることをねらいとしました。

 ほとんどの子どもたちは,最初に選んでいた挿絵と違うものを選んでおり,その理由についても,多様なものが見られました。ごんの寂しさや,物語全体へのイメージの変容などが表れているという考えが見られました。中には,ふり返りのノートで「自分でもこの挿絵を選ぶとは思いませんでした。なぜなら〜」と自分の読みの変容について語る子もいました。

 討議会では,教科固有の力を超えていくために,図画工作科の「色彩」がもつイメージについての教材分析が不可欠になること,子どもたちの発言の視点を整理することが重要であることが話題となりました。

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