臨海学舎
PTA広報だより
附天小の伝統行事である臨海学舎を今年度も無事に終えることができました。
「仲間と共に困難を乗り越える」ことをねらいとして、本行事は取り組まれています。
1年生の小プールにおけるプール学習に始まり、学年を重ねるごとに遠泳に備えた泳力と精神力を獲得すべく練習を重ねてきました。また、前日まで連日のプール学習や放課後練習に取り組み、仲間と目標達成に向けて心が一つになるよう努力し、出発の日を迎えました。
出発当日の朝、校門では6年生が大きな声で「おはようございます。」とあいさつをして出迎えてくれました。初めての臨海学舎で緊張と期待で複雑な面持ちの5年生は、6年生のあいさつのおかげで緊張がほぐれていく様子が見てとれました。
出発式は、校長先生のお話で始まりました。校長先生からは「この臨海学舎に行くことができる、泳ぐことができることに感謝の気持ちを忘れずに頑張りましょう。」と温かな声援をいただきました。
そして、先生からは「臨海学舎は、『体験』ではなく『経験』をする場です。『経験』には、苦しみが伴うことがありますが、皆で助け合って乗り越えよう。」と、臨海学舎のねらいについての話がありました。
話を聞いている子どもたちの姿は真剣そのもので、これから挑む困難に向けた子どもたちの強い決意を感じとることができました。
最後に、児童代表が5・6年生の自己目標達成に向け、全員の心を一つにまとめてくれました。
いよいよ出発の時です。意気揚々とバスに乗り込み、お見送りの保護者に満面の笑みで手を振ってくれました。登校時は少し不安そうな子どももいましたが、やはり仲間と一緒だと元気が出てくるものです。元気いっぱいな姿に保護者も安心して送り出すことができました。
臨海学舎の間、先生方は保護者専用の学校内ホームページで、子どもたちの様子を伝えてくださいました。そこには、子どもたちの様子に加えて、先生方をはじめライフセーバーの方や医師の方などからの一言メッセージが記されており、子どもたちに対する熱い想いを保護者も感じとることができました。記事を読むことで安心して子どもたちをお任せし、帰着を待つことができました。
また、先生方は子どもたちが宿で休息している間も海へ出向き、安全に遠泳ができるよう環境を整えてくださったり、ライフセーバーの方のご指導のもと海での避難訓練を行ったりと子どもたちのためにご尽力くださっていました。
さらに、子どもたちが1日の終わりに設けられた内省タイムに書いた振り返りへのコメントを書いてくださるなど、子どもたち一人ひとりへの温かくていねいな寄り添いがあったことで、子どもたちは頑張り抜く力がより湧いてきたことでしょう。
3泊4日の臨海学舎を終え帰着した子どもたちの自信に満ちた表情から、臨海学舎が充実したものであったことが伺えました。帰着式では、代表児童から自己目標を達成できた報告と感謝の気持ちが述べられました。
校長先生からは、子どもたちの頑張りをじっくり聞いてあげてくださいというお言葉をいただきました。
臨海学舎では、多くの方々に子どもたちを支えていただきました。医師の方、看護師の方、宿舎の方、ライフセーバーの方、大阪教育大学水泳部の学生サポーターの皆様、本当にありがとうございました。
今年度は、歴代の校長先生方も応援に駆けつけてくださったそうです。子どもたちは「前の校長先生が来てくれた!」「たくさん応援してもらったよ」と、大変うれしそうに話をしてくれました。このように多くの方々の温かな関わりが、子どもたちの頑張りの一助となっていることは間違いありません。
子どもたちに臨海学舎という素晴らしい経験をさせてくださいました先生方、支えてくださいました皆様に改めて深く感謝申し上げます。