PTA活動

アップサイクル大作戦!

4か月にわたり、The Lab of Future Innovators and Creators(以下、LFIC)の方々のご協力の元に取り組んできました6年生の「アップサイクル大作戦!」は、商品の販売日を迎えました。

当日、販売準備のために学校を出発する子どもたちは、期待で気持ちが高まっていました。その高揚感を大切にしつつも、落ち着いて接客すること、ご挨拶を元気よくすること、身だしなみは整っているかなどを先生方と確認し、程良い緊張感をもち販売へと挑みました。

実際に販売場所である「あべのハルカス」「あべのキューズモール」「天王寺ミオ」へ向かうと売り場の方が出迎えてくださり、準備を温かく見守ってくださると同時に販売ディスプレイのアドバイスをくださりました。

学校を出る時は高揚感でいっぱいの子どもたちでしたが、いざ販売場所で準備を始めると表情は少し硬く緊張感を帯びているように見えました。市場調査で販売場所を把握しているつもりが、いざ、その場に販売者として立つと調査とは事情が異なり、変更を余儀なくされたこともあったでしょう。また、「本当に売れるかな?」といった不安をお互いに語り合ったり、「人通りが多く、交通の邪魔にならないようどのように動いたらいいのだろう?」と相談し合ったりしていました。逆に予想していたよりも人通りが少ない場所もあり、宣伝方法を当日に工夫する姿も見られました。

販売時間となり、第1号のお客様に商品を手に取っていただいた時の子どもたちの表情は、安堵の表情と笑顔であふれていました。

商品を見ていただいたけれども、購入には至らなかったお客様もいらっしゃいました。商品を見ていただいたお客様が不快にならないよう配慮しながら、一生懸命に商品説明をしました。そして、お話を聞いてくださったことに元気よく「ありがとうございました!」とお礼を述べている姿も、購入に至らなかった残念さは見られず、むしろ「アップサイクル大作戦!」の趣旨を伝えられたことが誇らしいという満足感であふれてた表情でした。

もちろん商品が売れると嬉しいでしょう。しかし、「アップサイクル大作戦!」は売ることだけが目的ではありません。この取り組みを行うことの意義を多くの人に知っていだくことは、商品が売れること以上に価値のあるということが子どもたちの意識のなかに大きく根付いていることが垣間見えた一場面でした。

また、本取り組みをマスコミの方々も応援してくださいました。読売新聞の記者の方は、子どもたちが思考錯誤しながら活動している様子をメモにとり、インタビューをした内容を記事にまとめてくださいます。関西テレビの方々は、2時間にわたる販売に密着してくださり完売するまで温かく見守ってくださいました。そして、ABC放送の古川昌希アナウンサーも駆けつけてくださり、ラジオ放送に先駆けて子どもたちの想いに優しく耳を傾けてくださりました。皆様、ご多用のなか、子どもたちの取り組みに関心を寄せていただきましてありがとうございました。

販売から2時間で、3店舗すべての商品が完売という嬉しい結果となりました。途中、売れ行きに不安になることもありましたが、根気強くご購入いただけるよう宣伝を工夫しながら行いました。商品を作ることの難しさや楽しさ、様々な方々のご支援があってこそ商品化できたことに対する感謝の気持ち、完売した時の嬉しさと達成感は、子どもたちのこれからの人生においても大きな糧となると信じております。

応援してくださいました皆様、ありがとうございました。子どもたちの取り組みに共感していただけことを大変嬉しく思っております。

販売するにあたり販売場所のご提供やご助言をいただきました「あべのハルカス」「あべのキューズモール」「天王寺ミオ」の職員の皆様、ありがとうございました。ご迷惑をおかけしたことも多々あるにも関わらず、皆様の温かな雰囲気で緊張がほぐれ、準備や販売を円滑に行うことができました。

農作物のご提供、商品開発、デザインなど長期間にわたりご支援いただきましたLFICの皆様、子どもたちのアイデアや意見を尊重した関わりをありがとうございました。商品化した商品を見た時の子どもたちの輝いた表情は忘れらません。

最後になりましたが、「アップサイクル大作戦!」を企画・調整してくださいました先生方、子どもたちの熱い想いを一つ一つていねいにすくいあげ、商品化まで導いてくださりありがとうございました。限られた時間のなかで、子どもたちがスムーズにプロジェクトに取り組めるよう細部にわたり準備してくださりました。時折、子どもたちの無邪気でダイナミックな提案を実現させてあげたいけれど、様々な制約故に断念せざる終えない時もあったことと思います。しかし、先生方はその提案を少しでも実現できるよう常に諦めず、一部だけでも実現できるよう試行錯誤してくださりました。今回の取り組みの経験は、子どもたちが小学校を卒業し、様々な困難にぶつかった際、「仲間と一緒に取り組めば、大きなプロジェクトを成功できる!」という自信を思い出し、困難に立ち向かい挑戦し続けることができる一助となることと思います。6年生担任の先生方をはじめ、サポートしてくださいました附属天王寺小学校の先生方に改めて感謝申し上げます。

 

 

 

 

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