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(理科)虫のスケッチ・・・ご覧になるときのポイント

 3年生の理科では、「昆虫の体とつくり」を学習します。これまで「虫」と総称していたものから、「昆虫」と「昆虫ではないもの」に分類する視点を学びます。

 しかしながら、実際には、身の回りにそれほど多くの「虫」がいるわけではないので、今回はChromebookを用いて、インターネットで調べた「虫」の写真を見ながらスケッチをすることにしました。

 ただし、スケッチすることが目的なので、どんな写真を選んでくるかどうかもポイントです。スケッチは

Ⅰ 線のみで描くこと(色はぬらない)

Ⅱ できるだけ、細かく描写すること

を基本なので、そのために、適切な写真を選ぶ必要も出てきます。

 また、今回は、名刺サイズのカードに直接ペンで描いていくため、一度描いた線は消すことができません。この活動は、2時間(実際の活動時間は、約50分間)で行ったため、一人最低2枚(昆虫と、昆虫ではないもの)を描くことを条件としましたが、描いた枚数には個人差があります。

 たくさん描けばいい!というわけではなく、あくまでも、上記Ⅰ・Ⅱのスケッチの技能を意識しなくてはなりません。

 子どもたちが描いたスケッチは、第1理科室前の廊下に掲示していますので、学校に来られたときは、ぜひご覧下さい。

 ただし、その際に気をつけていただきたいことを2つ、お話しさせていただきます。

①お子様の描いたものと、お友だちのものを比較して、「うちの子は、全然描けていない」「もっとうまく描けないのかしら」と思われるかもしれません。もちろん、『比較』の視点は大切です。でも、まだ3年生。これから学習するうちに、必ずコツを少しずつつかんできます。コツをつかむまでの時間には、個人差があります。ですから、お友だちとの『比較』だけでなく、前回、花の絵をスケッチしたときのお子様自身との『比較』もしてあげてください。そうすると、「限られた時間で、こんなに描くことができたのね」「前は、花だけしか描けてなかったのに、だんだんうまくなってきてるね」「何を描こうか調べたり、決めたりする時間が早くなったんだね」等、必ずお子様の成長ポイントを認めてあげることができると思います。

②お友だちの作品を見て「○○さんは、上手だね。」と褒めていただくこともあるかと思います。その際は、「こんなに細かいところまでよく描いているね(スケッチの技能)」「おもしろい虫を見つけてるね(検索の技能)」等、次回、お子様がスケッチする際の視点を得ることができるように褒めてあげてください。スケッチが得意な子、走るのが得意な子、音読が得意な子、子どもたちはそれぞれ、得手不得手があります。得意な子を見つけて、その子に刺激されながら、成長していくことができれば、お子様の可能性は、どんどん広がっていきます。ぜひ、お友だちから、たくさんの良い刺激を得ることができる機会として、今回の掲示物を捉えていただければと思います。

 

 余談になりますが、昨日、この掲示物を作成していた際に、廊下にトンボが現れました。校内でトンボを見たのは、初めてです。子どもたちのスケッチを見て、トンボさんも「仲間がたくさんいる!」と思ったのかもしれませんね。

 

(理科担当)國光

 

 

 

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