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理科:ノートの初期指導

 1回目の授業で、「スケッチの仕方」を学びました。理科では、観察したこと・気づいたことを、文字だけでなく、絵(スケッチ)で表現していくことも、大切です。2回目の授業では、「3種類の種を」「比較しながら」観察を行いました。

 子どもたちには、今回の観察カードは「20分で仕上げること」を指示しました。虫眼鏡を使っての観察ですから、細かい部分まで、しっかり観てスケッチしなければなりません。それも、時間制限があるため、集中して取り組まなければなりません。

 「ひまわりの種、こんなに詳しくみたの、はじめて~」「ホウセンカの種って、丸かと思ってたら、ちょっととがっているところがあった!」「マリーゴールドの種の長さ、1㎝3㎜だった!」等、発見がいっぱいでした。

 このように「観察する力」を育成していくことで、例えば、漢字の「止め・はらい」や「似ている漢字の違う部分」に気づいたり、また、算数で「2つの図形のちょっとした角度の違い」にパッと見て気づくことができたり、社会科の資料を見たときに「あれ?」「あっ!もしかして・・」と問いをうみだしたりする力へと転移していきます。

 理科の初期指導の段階では、この「観察する力」をしっかりつけていきたいと思っています。

 また、ノートは「黒板をうつすだけのもの」では、ありません。その時々の「気付き」や「問い」も、自分なりに表現していくことで、自ら学ぶ態度を育てていくことになります。

 昨日のノートでは、自分なりの表現が見られたところ(ノート左側部分)と、「しっかり観察しているところ(ノート右側部分)が見られた場合は、「ふくろうちゃん」のはんこを押しています。また、そこにはコメントも付けています。

 また、今後、適宜、お子様のノートをご覧いただき、お子様の変化を見守っていただけたらと思います。

 ただし、子どもたちひとりひとりの学び方は違います。くれぐれも「ふくろうちゃんのはんこをもらうまで、頑張りなさい!」等というように、叱責するのではなく、お子様の学び方を見守っていただくようにお願いします。

 今後、授業の中で、子どもたちの成長・変化を見守りながら、引き続き指導していきたいと思います。

☆第1回目のスケッチは、第2理科室前に掲示しています。たった15分で、観察する対象を選び、スケッチしたため、最後まで描ききることができなかった子もいます。が、このことで、「先生!15分ってあっという間だった!」「45分の授業って、すぐに終わってしまう・・もっと急いで頑張らなくちゃ」ということにも気づくことができました。限られた授業時間の中で、豊かな学びを実現するためにも、時間を大切にすることも、実感することができました。

(理科担当:國光)

 

 

 

 

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