保護者専用

授業のようす2(1の3)

 今日は、昨日の算数の授業の続きを行いました。身近なものの中から、「つながっているもの」を見つけるのが、今日の課題です。また、見つけたものを関連付けながら、ノートにどんどん書いていきます。

 子どもたちには、「できるだけたくさんアイデアを出すこと」「出したアイデアを“つながっているか”という視点で見直すこと」の2点がポイントだと話しました。

 前者は「思考の流暢性・柔軟性」を、後者は「メタ認知的思考」を育成するために必要な視点です。

 「え~!そんなに思いつかない!」「1つしか出てこない!!」という子どもたちには、頭をモミモミして、頭を柔らかくしよう!と声をかけて、みんなで頭モミモミを(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 この「思いつかない自分」「アイデアが出てこなくて困っている自分」を自覚することも、実はメタ認知です。また、「なかなか思いつかない課題」も楽しんで取り組もう!とする態度は、今後、難しい課題にも前向きに取り組んでみようとする挑戦的態度です。

 思考を柔軟にするためには、自由な発想を生み出す経験を積み重ねていくことも必要です。実際、今日は「一人だと全く思いつかなかったけど、友だちの話からひらめいたよ。」「みんな、いっぱい思いついていたから、それがヒントになったよ。」という感想もありました。

 子どもたちの意見から、私たち大人も驚く場面もたくさんあり、楽しい時間となりました。

 なお、現在研究発表会の関係で、1の3で算数科の研究授業を行っていますが、同じ内容の授業は、後日1の1、1の2でも行う予定です。時間割調整をする必要があるため、指導の時期が少しずれてしまいますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

 最後に・・・(本来ならCCTでお話しするような内容かと思いますが、なかなか機会がないので、ここで書かせていただきます。)

 低学年での関わりは、「今」の子どもへの指導でもありますが、「未来」の子どもへの支援です。高学年になると、ノートやテストを見せなかったり、隠したりすることもあります。それは思春期特有のものでもありますが、高学年になって、保護者の方が、学習のようすが気になり「ノートやテストを見せなさい」と言っても、それは、子どもからすると「見張られてる」ことになります。

 でも、今のうちに、「ノートやテストを見せるのは当たり前。おうちの人が見るもの。」としておけば、たとえ、高学年になって、見せようとしなくなった時「見せなさい」と声かけしても、それは「見張り」の意味とは異なります。

 また、ノートは、本来は自己内対話を深めるためのものですが、低学年の子どもたちには、それは難しいです。

 低学年のノートは、「誰かに見てもらうためのもの」です。書いたことを見てもらうこと自体が、子どもにとっては評価や賞賛になり、それが励みになって、また書く・・・を繰り返していくことが、とっても大切です。

 ノートが書けない子は、学力の伸びも大きくありません。子どもたちの「未来」のために、どうぞ、お子様のノートを毎日みてあげてください。

 その際、「字が汚い。」「もっとちゃんと書きなさい。」というような声掛けではなく、まずは「へぇ。今日は、こんな勉強したんだね。」「この『あ』っていう字、めちゃくちゃきれいやん。」「今日は、1ページしかノート書いてないんだね。」など、一言いっていただくだけで、十分です。もちろん、お時間ないときは、サインだけでも構いませんし、毎日が難しければ、2,3日分をまとめて,または週末にまとめて,でも構いません。見ていただき、「見たよ」のサインや押印を残してあげることが重要です。

 おうちの人が「見てくれてる」ということが、子どもたちの大きなモチベーションになります。いくら素敵な花の種も、毎日水をあげなければ、大きく育ちませんし、花も咲きません。

 ノートのサインは、愛情の「証」だと思っていただき、ぜひ、サインをお願いしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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