保護者専用

2/7 元営業マンのお話

お知らせ

・来週の時間割はこちら

 

・テストのお知らせ

 2月14日(金)バレンタインデーに以下のテストがあります。

  算数テスト:「四角形」

  理科テスト:「水のすがた」

 

・来週より防災ボックスの中身を詰めていきますので、ご準備をお願いします。

 ※学校に持ってくる際には以下のことをご家庭でご確認をお願いします。

  ・紙袋等にまとめて持ってくるようにしてください。

  ・2月末ごろまで学校に置いておく予定です。

  ・壊れやすいものや高価なものは、お控えください。

  ・食料品を入れていただいても構いませんが、校内や下校途中に食べることはできません。

  ・可能な範囲で記名をお願いします。(名前シール可)

 

 

<本日の子どもたちの様子>

 

 

 

 

 

 

 

河野一俊(かわの かずとし)

 

 

 

その名に刻まれた「一」は、長男としての証だろうか。

あるいは、ひたむきに歩んできた人生の道筋を示すものかもしれない。

 

 

 

若かりし頃、彼は機械工具の営業マンとして駆け回った。

日本のものづくりを支え、経済発展の一翼を担った一人だ。

 

 

 

 

 

 

汗を流し、現場を巡り、職人たちと語らいながら、

確かな技術と誠実な心をつなぐ橋渡しをしてきた。

 

 

 

 

 

 

幾多の人生の山を越え、谷をくぐり抜け、たどり着いた定年の日。

そこから見据えた新たな道が、今の警備業だった。

 

 

 

 

過去を背負いながらも、彼は決して立ち止まらない。

新たな場所で、新たな役割を、静かに、誠実に果たし続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年時代、彼は白球を追いかけた。

 

 

グラウンドに響く掛け声、乾いた土の匂い、

汗が滲んだユニフォームに染みついた青春の記憶。

水を飲むことすら許されなかったあの時代、

彼はひたすらに走った。

 

 

努力の意味も、限界の先にある景色も、

その足で確かめるように。

 

 

 

 

 

 

 

今週、“最強最長寒波”が列島を包み込む。

 

しかし、昭和の厳しさを生き抜いてきた彼にとって、

そんなものはただの風のひとつに過ぎないのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

KAZUTOSHIには、二人の息子と四人の孫がいる。

週末、孫たちと遊ぶ時間が、何よりの楽しみだという。

 

 

 

 

 

 

その言葉を聞いたとき、

彼の目尻がゆっくりと下がり、

頬には静かな微笑みが浮かんだ。

 

 

 

 

 

その顔つきは、語るよりも多くを物語る。

 

 

孫たちと過ごすひとときが、

彼の人生にどれほどの彩りをもたらしているのか、

説明は不要だった。

 

 

 

 

 

 

 

まるで、絵本の中に登場するような、あたたかな心の持ち主。

 

 

附天小の正門に立ち、子どもたちとじゃんけんをする姿。

 

 

そこには、静かで揺るぎない愛情が宿る。

まるで、寒い日に差し込む朝の陽だまりのように。

 

 

 

 

 

 

 

かつて営業マンだった彼の面影は、

その穏やかな表情の奥に、静かにしまわれている。

 

 

 

 

しかし、今の彼には別の魅力がある。

それは、人の心をほぐし、

ふんわりと包み込むような不思議な温かさだ。

 

 

 

 

 

 

 

KAZUTOSHIには、そういう力がある。

 

 

 

 

 

 

彼の前に立つと、心の隅に残る緊張やこわばりが、

いつの間にかほどけていく。

 

 

まるで、冬の終わりを告げる、やわらかな春風のように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も彼は、附天小の正門に立つ。

 

   

 

 

~ 今日の一言 ~

KAZUTOSHI、ありがとう。

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