保護者専用

06.18. 職業体験Day3

〈連絡〉

◎ 熱中症に厳重警戒

 今週は、6月のまんなか。夏がいきなり始まったような暑い日が続いています。

 プールはとても気持ちよく入れましたが、運動場はそうはいきません。「厳重警戒」を知らせる放送に思わずため息が漏れる教室ですが、きまりや時間を守って、子供たちは元気に外で遊んでいます。

 私たちも水分補給を促したり、本日であれば熱中症の動画をもとに身の守り方を子供たちと考えたりと、啓発に取り組んでいます。

 これから夏本番。子供たちの健康を守っていきます。

 職業体験最終日。

 

 お店に入ると、「いらっしゃいませ」と1日目より弾んだ声が耳に飛び込んできました。声の先を見ると、そこには、1日目に教えてもらったことをコツコツと実行し続ける姿がありました。

 

 なんと!昨日・今日と、147期生が愛してやまない”上田先生”も授業の合間を縫って参上してくれました!

 なにより、保護者の皆様。ご理解・お力添えいただき、本当にありがとうございました。おかげさまで、3日間の職業体験を実施することができました。この体験を経験として次の学習に生かすため、ふりかえりもしていきます。今後ともよろしくお願いいたします。そして、147期生の子どもたち。お疲れ様でした!

【147期生の感想 コンビニ・スーパー編】

・いろんな人が私の生活を支えてくれているのがもっと分かりました。これからの学習では、私も地域や学校の中で活躍して支えたいです。

・ファミチキとかは賞味期限が6時間だから、売れ残っていたら店員さんが食べていいと思っていたけれど、店員さんは食べてはいけないと知った。その理由を自分の中で考えた。なぜかというと、その食べ物はお客様へ作ったものだからかな?

・お店はお客さんで成り立っている。だから、お客さん第一で考える。そのためには、「気づかい」や「空気を読むこと」が大切だと今回の職業体験で気付いた。当たり前なことでも大事にしないと、と思いました。この経験は仕事だけでなく、日々の生活にもつながると思った。

【147期生の感想 人と関わる仕事編】

・人を気づかう気持ちが大切で、安心につながると知った。応援したり笑ったりすると、相手も笑ってくれる。真剣にしている時でも、相手のことを気づかわなければなければならない。これを通して、気持ちのコントロールがうまくできたらいいと思った。人のためにどんなことができるのか、先を見た方がやりやすくなる。

・阪和苑に行ったことで、周りの広い生活の見え方、人との関わり方が変わったと思います。これからの学習につなげたいし、お年寄りの方だけでなく、子どもの目線でも、生活を見てみたいです。

・怒るときは怒る。遊ぶときは遊ぶ。困っていたら積極的に声をかけて助ける。何事も後のことを考えてしなきゃいけない。これからの学習でつけたい力は、まだ「きらわれるかも…」と思って遠慮することがあるけれど、ちゃんと言える力をつけたいです。

【147期生の感想 飲食店編】

・言われる前に自分で考えるということを目標にがんばっていきたいと思いました。今、自分が何をすべきなのか、何をしたらいいのかをすぐに考えて実行することは僕的に大事だと思います。隙間時間に何をするかをすぐに決める判断力もつけていきたいと思いました。

・お客さん側は座れてゆっくりできるけれど、お店側はずっと立っていたり、時にはクレームがはいったりするかもしれない。けれど、それでも笑顔で優しかったから、とっても笑顔は大事なんだなと思った。

・先のことを考えて予備を持っていったり、物を取りかえるときに「横、失礼します。」など声をかけたり、自分よりも人のことを考えて行動する。失敗しても声を出して謝ることが大切。

【147期生の感想 生活用品編】

・1日目は、商品を並べ終わったらお店の方に何かを言われてから次のことをやっていたけれど、2日目は、自分のが出来たら他にもっとやっていいと分かったので、言われる前にすることは、学校だけでなくお店も大切だと分かりました。

・お店の奥にたくさんのお部屋があって、どれもパソコンや段ボール、スタッフの方のロッカーがあったことです。また、スタッフの方のロッカーのある部屋が手前にあり、パソコンも置いていたので、すぐに作業できたり、すぐにお客様に対応できるようにしていたり工夫しているのだと知りました。

・帽子を棚に戻しに行くとき、高くて戻せなくって、最後までやりたかったけれどなかなかできなくて、時間がかかって迷惑がかかったと思った。そこから、無理なことは人に頼れることを知った。だから、自分だけで無理なことを見つけて仲間と協力したい。

 どの感想を読んでも、子どもたちがここで学びを止めようとしていないことがよく分かります。もう、ここにも仕事を見つけている147期生がいました。

 ここでこの活動が終わり、というわけではありません。ですが、この3日間、がんばる子どもたちや、あたたかく応援してくださった保護者の皆様・店舗様の姿に1番感銘を受けていたのは、この企画の発起人である、前島先生だと思います。

<職業体験 お礼>
 この度は『4年生(147)職業体験』へのご理解・ご協力をいただき、ありがとうございました。
この取り組みは、特に、行き帰りの移動安全見守りのご協力無しには実現し得ませんでした。
また各家庭でされたであろう、職業体験を前向きにとらえたコミュニケーションは、子どものつぶやきから何度も感じられ、取り組みに向かう子どもたちのモチベーションが上がる大きな要因であったと感じています。本当にうれしい思いでした。フォーサイトやお会いした時に、何人もの方から、職業体験の機会をいただき感謝していますといただきました。不安でいっぱいの気持ちが救われた気がいたしました。

 令和の今、様々なことを乗り越えて、学校で学ぶ意味が再考されるとともに、その価値が再認識されています。
「主体的・対話的、深い学び」でも、AI時代・人生100年時代を生き抜く子を育てるSTEAM教育でも、『実社会』に生きて働く学びを得ることが望まれています。
 子どもと子どもがつながり、時に自立し、教師と学びを紡ぎ合い、また、保護者様をはじめとする多くの方と連携することによって、それらが成し遂げられると感じています。この職業体験でも、連携の力を感じました。学校内でも、4学年だけでなく、たくさんの先生方の後押しをいただきました。

 職業体験場所として、34店舗の方々に学ぶ機会の提供をいただきました。
「貴重な機会に協力したい。」「しかし、児童に何かあってはいけない。」「従業員と積み上げてきたことや中学生を受け入れた経験から考えます。」・・・様々な思いをもって受け入れてくださいました。感謝しかありません。実際に職業体験の様子を見させていただくと、なんとも贅沢な経験をさせていただいていることに驚きを感じました。
どれだけご準備いただき、安全を考えていただいたのだろうと感じました。

 どんな学びも、学びに向かう“こころもち”で、成果に大きな差が生じると思います。
いただいた学びのチャンスは、相手の方の大きな善意をいただいて生まれたものです。
そして体験場所までの安全は何より重要で、たくさんの保護者の方が、ご都合をつけて来校いただき、見守ってくださいました。

 147期のみなさんは、このチャンスに何を学んだのでしょうか。
「わーい。楽しかった!!」ですか。
この2日間、170分に、何をつかみましたか。
お客さんや、お店の方は、どんな思いになってくれていましたか。
それは、行く前に願ったことでしたか。
お客様に合わせた①言葉、②行動、③ふるまい。
自分が中心だったはずなのに、相手と目的を優先してふるまえたなら、大人への成長のきっかけをつかめたのかもしれません。そこから、何を学んだのかによって、“体験”は“経験”にかわるのです。

 すでに大切な何かに気づけた子は、日々の学校生活の中で、のびたい方向に自分をのばしていってください。
日々のふるまいを変化させてみましょう。日々の言葉づかいをのばしましょう。自分ではない誰かのことも考えて、判断・行動していきましょう。

 さらに、ふりかえりもチャンスです。ふりかえってみると、気づけることがあるからです。
素直に、正直に、「何ができたのか」「何ができなかった・たりないと感じたのか・どこをのばしたいのか」・・・それらすべてを受け止めましょう。気づいて、受け止めて、伸びていこうと新たに行動し始めたときに、おどろくほど、大事な何かを身に付けていくのだと思います。“自覚の力”です。自分を大事に、なりたい方向へのびていき、さらにその先へ進んでいきましょう。

 学校でみなさんとすれ違った何人もの先生方が、「147いい顔してました。」と声をかけてくださいました。
147のみなさん、たくさんの方に愛されていますね。

 学校では、経験から学んだことを時間をかけてふりかえり、さらに伝え合い、自己を伸ばす力と、支え合う力を生かしながら次のステージに進んでいきます。ご家庭でも、この経験が子どもたちに生きて働くよう、サポート願います。

 重ねまして、ご理解ご協力をいただき本当にありがとうございました。これからも、147の安全と学びを支えてください。147と関わる私たちと共にいてくださるよう、お願いを申し上げます。
お店の方には、直接、訪れたお客として伺い、チャンスがあればお礼をお伝えください。地域に根ざした学校として、これからも。
感想等ありましたらフォーサイトなどを通してお聞かせください。受け止め、ふりかえります。
ありがとうございました。

147期担任 

 前島 裕 

 星野 克行

 金子 瑛

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