2025.07.04.臨海学舎29
6年生
1回目の放課後練習の後、麓先生から「各班の色をどのように出すか」というお話をいただいて以来、145期が臨海学舎に向けて目標としてきたのは、「自分たちの班の色をどう出すか」でした。1班から9班まで、それぞれの班が「どのように班の色を出すか」を真剣に考えてきたことと思います。
ただ、子どもたちも話していましたし、私自身も感じていたのは、「班の色を出す」ということが、とても難しいということでした。実際に子どもたちに
「班の色を出すにはどうしたらいいと思う?」
と尋ねると、
「オリジナルの掛け声をする」
「どの班よりもきれいに隊列を整えて泳ぐ」
「水中バディをたくさん成功させる」
といった答えが返ってきました。
子どもたちの言葉を聞きながら、改めて「班の色を出す」ということの難しさを感じていました。
そんな中、1000mテスト前日の申し出で、内堀先生から
「1000mテストを受けるにあたって、不安なことや班の課題はありますか?」
という問いかけがありました。
その問いによって、どの班にも課題があり、どの班にも不安を抱えている子がいることがわかりました。そこで、その申し出の場で課題や不安を解消するためにどうすれば良いかを班全員で話し合いました。
中には申し出が終わった後に、
「もっと話し合いをさせてほしい」
と伝えに来た班もありました。
班全員で1000mテストに立ち向かおうとする姿を見たとき、「班の色」とは何なのかが、少し分かった気がしました。
それぞれの班には、その班だけの色があります。
その色は、一人ひとりの個性や思いが混ざり合うことで生まれる色です。
同じ色の班は、ひとつとしてありません。
麓先生が言っていた「班の色」とは、一人ひとりが自分らしさを出すこと、そして仲間がその個性を受け入れてくれることではじめて見えてくるものだと思います。つまり、一部の人だけが頑張っても班の色にはなりません。仲間を信じ、仲間に支えられながら自分の思いを重ね合わせることで、その班だけの色が彩られていくのだと感じました。
一人ひとりの色が混ざり合い、仲間と認め合いながら班の色、そして学年の色をつくりあげた4日間。145期だけの彩りを見ることができた臨海学舎になりました。
人生の中で、ここまで全力で立ち向かう経験は、そう多くはありません。この経験は、これからの学校生活、そしてその先の人生においても、きっと大きな力になるはずです。
そのような経験ができた背景には、多くの方々の支えがあります。145期は、低学年のとき以来、体育の先生に担任を受け持ってもらったことはありませんでした。それでもこの臨海学舎を通して、内堀先生や麓先生をはじめとする体育部の先生方からご指導いただくことができました。その他にも、班を受け持ってくださった先生方、宿舎での生活を支えてくださった先生方など、附属天王寺小学校の全ての先生方がこの臨海学舎に関わってくださいました。
また、宿舎の方々やライフセーバーの方々など、先生方以外にも多くの方々が支えてくださいました。
この方々への感謝の気持ちを、子どもたちには忘れずにいてほしいと思います。
そして、この4日間を共に過ごした145期、そして146期の仲間たちにも感謝してほしいと思います。145期の姿が、少しでも146期にとって立派な先輩の姿として映っていれば嬉しく思います。
最後になりましたが、毎日の体調管理、水着の準備や洗濯、そして日々の水泳の授業や放課後練習で温かく応援し続けてくださった保護者の皆様に、心より感謝申し上げます。保護者の皆様の支えがあったからこそ、145期の子どもたちは挑戦し、この臨海学舎をやり遂げることができました。この週末は、ゆっくり休んでいただき、また来週から元気な145期の子どもたちと歩んでいきたいと思います。
まだまだ「3月12日」に向けて、145期は走り続けていきます。臨海学舎での1000mがそうだったように、充実した時間ほどあっという間に過ぎていくことでしょう。今後とも145期の子どもたちの成長を温かく見守っていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
6年1組 担任 日野 朋子
6年2組 担任 加藤 翔あ
6年3組 担任 森崎 輝あ
<連絡>
来週の時間割は、こちらです。よろしくお願いいたします。