11.29 ベスト・舞台(ステージ)
2年生
149にとって初めての舞台。
『たった一冊の台本を、104名の子どもたちがどのように演じ切るのか!』
スポーツデーを終えてからすぐに練習に取りかかり、とにかく駆け抜けた一ヶ月でした。練習期間中、子どもたちは初めての劇を大成功させようと、自分にできることに一生懸命取り組みました。
○運動場で50m離れた場所まで言葉を届けようと発声練習に励む子
○時間を見つけては、台本を何度も読み返す子
○台本に赤でたくさんメモをする子
○大道具の破損を見つけ、率先して修繕する子
○同じ役や同じ場面の友だちとアドバイスし合いながら、繰り返し練習を重ねる子
○「先生、どうしたらいいか分からないからアドバイスをください」と、演技のヒントを掴もうと懸命になる子
その真剣な子どもたちの姿を毎日近くで見るたび、私たち担任も子どもたちに負けていられないと強く思わされました。
劇の難しさの一つである「場の雰囲気を作る」ということ。2年生にとって、とても難しいことでした。練習開始当初は、「大きな声で、身振り手振りをつける!」ということに、ひたすら練習を重ねる子どもたち。しかし、練習を積み重ねるうちに、それだけでは演技が繋がらず、そして観客のみなさんに自分たちの演技が届かないということに、子どもたち自身が気づき始めた瞬間がありました。
・自分の台詞に責任をもつことはもちろん、台詞がないところでの演技でどのように雰囲気を作るのか。
・台詞をどうすれば、次の役の友だちやその場の雰囲気につなぐことができるのか。
・舞台に出ていない上手下手にいるときに何ができるのか。
・大道具はどのタイミングで出せばよいのか・・・など。
練習を重ねるたびに、子どもたちの学芸会練習への臨み方がより真剣に、そしてより気持ちが前に出るようになりました。学級閉鎖になった期間もありましたが、その中でもベストを尽くす姿は、本当に素晴らしかったです。
そして、ついに迎えた本番の日。昨年の音楽発表とはまた違う特別な緊張感の中、149は本番を迎えました。教室に入ってきた子どもたちの言葉には、頑張り抜いた自信がありました。
「先生、やっときた!本気出すよ。」
「先生、私たちの演技、ちゃんと見ててね。」
「緊張するけど、自信しかない!」
「これが最後なの、なんか嫌やなあ。」
「衣装作ってくれたから、今までで1番の劇にしたい!」
と、やる気に満ち溢れていました。保護者の方が自分のために衣装を作ってくれたことを噛みしめる姿もありました。
最後の演技では、
○役になりきり、声色を工夫して会場のみなさんに届ける子
○舞台に出ている友だちをみんなの劇を引き立たせるために裏方として活躍する子
○役チェンジのため、短時間で衣装チェンジをする子
○舞台袖でアイコンタクトでお互いの演技がうまくいったことに気持ちを交わす子
○ちょっとしたトラブルに気付き、カバーする子
○舞台袖から、全力で歌を歌う子
○重い!でも、秘密の道具の登場を支える子
○フィナーレで、“やり切った”と最高の笑顔を届けた子
など、ここには書ききれないほどの子どもたち一人一人の活躍がありました。
大勢の人の前で、スポットライトを浴びて演じることは、そう簡単にできてしまうことではありません。中には不安を感じたり、緊張したりした子もいたはずです。しかし、これまでの練習を思い出し、自分やクラスの友だちを信じて、不安や緊張を「舞台を楽しむこと」に変えていました。だからこそ、観客のみなさんに届く演技になったのだと思います。
“舞台での集中力と一体感は、149のよさが溢れていました。”
149のみんな、本当に今日の演技最高でした!
1組35人、2組34人、3組35人。
このクラスメイトとの最初で最後の劇!
また一つ、附天小生活で「やり切った!」と思える大きな経験を掴みましたね。
さあ!次はアート展です。
149の勢いはまだまだ止まりません。
でも、この週末はゆっくり休んでください。そして火曜日に!!
保護者の皆様へ
ご多忙の中、学芸会に向けた様々なご準備にご協力いただき、誠にありがとうございました。
149にとって初めての劇がより良いものになるよう、お子さんへ温かい言葉をかけ続けてくださったこと、陰で多くの準備をしてくださったり、貴重なアイデアをくださったりしたこと、他にもたくさんのサポートをしてくださったことに、担任一同、心より感謝申し上げます。
保護者の皆様の温かいご協力のおかげで、無事に本番を終えることができました。感染症が流行する時期での、お子様の体調管理はいつも以上に大変だったことと存じます。本当にありがとうございました。
スポットライトを浴びて、大勢の観客の皆さんに注目される中で、楽しく演じ抜く経験、陰で頑張り抜く経験は、今後の子どもたちにとって大きな成長に繋がっていくはずです。今日はたっぷりお子さんと劇のお話をしてください。舞台でライトを浴びたときのことはもちろん、舞台袖(上手下手)にいる時など裏方としてどんな動きをしていたのか、そして、当日までの練習など、きっと今日は見られなかったことが、子どもたちの言葉から見えてくると思います。
さて、今年も残すところあとわずか。そして、2年生としての生活もあと4か月となり、3年生に向けた準備期間に入ります。この残りの期間を、これまで以上に有意義なものとできるよう、担任一同、子どもたちと一緒に全力で取り組んで参ります。
引き続き、よろしくお願いいたします。
最後に、
『149が同じ方向を向いて一つの劇を作り上げたこと』
私たち担任一同本当に嬉しくてたまりません。
前向きに頑張ることを『楽しむ』って、大きな価値があるなあと、104名の子供たちから改めて教わりました。
保護者の皆様
やっぱり、やっぱり149は最高です!
2年1組担任 寺村 奈緒
2組担任 橋長 雄大
3組担任 北井 陸人


