研究活動

2024.10.22.4年体育「走り高跳び」

<本実践での主張点>

 自己の課題を見付けることが動きを変容させるきっかけとなると考えている。そのために、これまでは、学習時間中に気になった児童の動きを観察したり、学習カードから読み取れる児童の様子を観察したりすることを通して、児童が感じているであろう課題を伝えるようにしてきた。しかし、これでは、児童が自身の動きについて進んで改善しようとする態度育成につながりにくいと考え、本時では、児童自らが自己の課題を見付けることができるような支援について考えていった。

 そこで本時では、 「高跳び学習カード」と「遅延ビデオカメラ」を使用した。「高跳び学習カード」には、高跳び運動を4つの局面にわけ、さらに具体的な9つの動きについての項目を設定した。学習カードを提示することによって、児童が、自身や友達の動きを「みる」際の視点をもつことができるようにしたいと考えた。そうすることで、運動の「どの局面のどこに」課題があるかを見付ける際の手立てとした。

 さらに、児童が何度も挑戦しながらよりよい動きをめざすことができるよう「1回はできた」 「2回のうち1回できる」「3回連続でできる」という項目を設定した。本単元では「遅延ビデオカメラ」の一定の時間遅らせて映像を表示する機能を活かして、児童が自分の動きを即時に振り返るために利用した。

<実際の授業のようす>

  

  

<成果と課題>

〇遅延カメラは、個人の課題分析に有効であるので、グループでのふりかえりには、動画記録の方が適切である。

(安全面を考慮してカメラの位置については、もっと検討しないといけない。)

〇子どもたちが「できた!」という思いと「満足度」の結びつきが強いことが分かったが、今後私たち自身のこれまでの価値観を変容させていくことが必要だと共通認識をもつことができた。

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